冬は試合が無いので、練習の成果が見えにくい季節です。走り込みやウエイトを続けていても、本当に力がついているのかは分かりません。そこで多くの陸上部が、冬のあいだに月1回ほどコントロールテストを測ります。この記事では、種目の選び方と測り方、記録の見返し方を書きます。
コントロールテストとは
決まった種目を、決まった条件で、間をあけて何度か測るテストです。同じ種目を同じやり方で測るので、前回との差がそのまま自分の変化になります。
冬は11月から3月前半ごろまで続きます。最初の測定を冬の入り口にしておくと、春の試合の前に「冬でどれだけ伸びたか」を数字で確かめられます。
よく使われる種目
部やチームによって種目は違いますが、短距離・跳躍では次のような種目がよく使われます。
| 種目 | 何が分かるか | 記録の単位 |
|---|---|---|
| 30mダッシュ・50mダッシュ | 加速の力 | 秒 |
| 100mダッシュ | 加速からトップスピードまで | 秒 |
| 40秒間走 | スピードを保つ力 | 走った距離(m) |
| 立ち幅跳び | 両脚で跳ぶ力 | m |
| 立五段跳・助走付き五段跳 | 連続して跳ぶ力 | m |
| 100mバウンディング | 1歩で進む大きさ | 歩数 |
| スクワット・ベンチプレス・デッドリフト | 筋力 | kg |
全部を測る必要はありません。自分の種目に近いものを3〜5個に絞ると、毎月続けやすくなります。短距離なら30mダッシュと立五段跳、跳躍なら立ち幅跳びと助走付き五段跳を軸にする、という選び方です。
毎回そろえる条件
コントロールテストで一番大事なのは、前回と同じ条件で測ることです。条件が変わると、伸びたのか条件のせいなのかが分かりません。
- 場所と路面: トラック・土のグラウンド・体育館で記録は変わります。毎回同じ場所で測ります。
- 靴: スパイクとアップシューズでは記録が変わります。どちらで測ったかを決めておきます。
- アップ: 同じ内容のアップをしてから測ります。
- 測り方: ダッシュはスタートの姿勢と計測の合図をそろえます。手動か光電管かも同じにします。
- 回数: 2回測って良い方を記録する、などを先に決めておきます。
- 疲れ: 走り込みの次の日など、疲れが残っている日は避けます。
風の強い日や寒さが厳しい日は、ダッシュや跳躍の記録が落ちやすくなります。測った日の天気や体の調子もメモしておくと、あとで比べるときの手がかりになります。
記録の見返し方
コントロールテストは、他の人と比べるためではなく、前の自分と比べるためのものです。
- 前回と比べる: 1回ごとの差は小さくても、冬の初めと終わりで比べると伸びが見えやすくなります。
- 種目どうしで比べる: 立五段跳は伸びたのに30mダッシュが変わらないなら、跳ぶ力は付いたけれどスピードにつながっていない、と練習を見直すきっかけになります。
- 練習と合わせて見る: 記録が落ちた月に、練習量や体調がどうだったかを一緒に見ます。練習の記録とあわせて残しておくと、理由を追いやすくなります。
中学生や高校1年生は、体が大きくなる時期と重なります。記録の伸びには成長の分も入るので、伸びが止まった月があっても気にしすぎなくて大丈夫です。
traqqerでコントロールテストを記録する
traqqerには、上の表の種目を記録するコントロールテストの機能があります。
- 自分で記録する: マイページのコントロールテストから、種目ごとに記録を入れます。入れた記録は推移のグラフで見返せます。
- 練習メニューに使われる: 記録は、AIがあなたに合わせて出す練習メニューの材料にも使われます。
- チームで記録する: チームでは、部で決めた測定項目を作れます。コーチが選手の代わりに記録を入力でき、選手全員の記録を一覧とグラフで見られます。選手は、チームの中での自分の記録を確かめられます。
練習の記録や体調と同じアプリに残しておけば、記録が伸びた月にどんな練習をしていたかもすぐに見返せます。練習の記録の残し方はtraqqerで練習を記録するに書きました。
まとめ
- 冬はコントロールテストで、試合の代わりに伸びを確かめる
- 種目は自分の種目に近いものを3〜5個に絞る
- 場所・靴・アップ・測り方・回数を毎回そろえる
- 他の人ではなく前の自分と比べ、練習の記録と合わせて見返す
冬の初めに1回目を測っておくと、春までの変化を数字で追えます。