短距離のフォームは、動画を見れば見るほど分からなくなることがあります。どこから直せばいいのか決められず、なんとなく直したつもりで終わる。フォームを1つのかたまりとして見ているとそうなりがちです。短距離はスタート、加速、最高速度で必要な動きが違うので、局面を分けて見るだけでかなり整理できます。
局面ごとに見るところ
- スタート: 上体の角度、1〜3歩目の接地位置、腕振りの出だし
- 加速: 骨盤の高さ、接地が体の前に流れていないか、力んで上下動が増えていないか
- 最高速度: リズムが保てているか、左右差、後半の崩れ方
スタートは特に大事で、最初の数歩のずれが後半まで響きます。見る順番を決めておけば、毎回同じところを比べられます。
見てほしい点を書く
traqqerのAI動画分析では、アップロードするときに「特に見てほしいところ」を書けます。ここを具体的に書くと結果が変わります。「3歩目で体が起きるのが早くないか見たい」「後半で腕振りが小さくなる原因を知りたい」くらい書けば、次の練習でそのまま試せる提案が返ってきやすいです。
撮り方と直し方
人が遠すぎる動画や、途中で画面から切れる動画だと、比べるのが難しくなります。毎回同じ角度、距離、明るさで撮ってください。
直すのは1回に1つです。2つ同時に直すと、どちらが効いたのか分かりません。
- 分析の前に、今回は何を見るかを1つ決める
- 結果から直す点を1つ選ぶ
- 次の練習で同じ条件で撮って、前回との違いだけを見る
短距離ではあまり意識されませんが、疲れてきたときの動画も撮っておくと役に立ちます。ランニングのケガについてのレビューでは、疲れた状態だと着地の衝撃が6〜11%増えたと報告されています。ラスト数本の動画は、元気なときとはかなり違って見えるはずです。